毎年同じだけ生えるのは、種が落ちたあとに刈っているから
毎年きちんと刈っているのに、次の年もほとんど同じ量の草が出てくる。
そういう土地では、刈る時期が種の落ちたあとになっていることが多いです。
空き地や庭に多い草の多くは、一年草(春から夏に芽を出し、秋までに種を残して枯れる草)です。
株そのものは冬に枯れても、地面に落ちた種が翌年の芽になります。
翌年の量を左右するのは、今年何回刈ったかよりも、刈る前にどれだけ種を落とさせたかです。
刈り終えた日の見た目は、種が落ちる前に刈っても、落ちたあとに刈っても変わりません。
差が出るのは翌年の春から初夏で、そのころには前の年にいつ刈ったかを覚えていないことがほとんどです。
刈る時期と翌年の量が結びつきにくいのは、この時間差のせいかと思います。
去年の草刈りが、穂の茶色くなった時期だったかどうか、思い出せるでしょうか。
穂が出てから種が落ちるまでには間がある
草は花をつけ、穂を出し、その穂の中で種が熟してから落ちます。
穂が見えた瞬間に種が地面へこぼれるわけではありません。
穂が出たばかりの時点では、まだ種が熟していないことが多いです。
この間に刈れば、その株から今年の種は増えません。
見分けるときは、穂の色と、指でつまんだときの手ごたえを見ます。
- 穂が緑色でやわらかく、しごいても粒が落ちない … 種はまだ熟していない段階であることが多いです。
ここで刈れば、翌年の分を足さずに済みます。
- 穂が茶色や黄土色に変わり、しごくと細かい粒がぱらぱら落ちる … 種が熟して、落ち始めています。
この段階で刈ると、刈る動作そのものが種をまく動きになります。
刈払機(刃を回転させて、草を横からはらうように刈る機械)は、草を根元近くで振り払うように切ります。
熟した穂をこれで刈ると、種は周りに飛び散ります。
穂が茶色くなってからの草刈りは、表面は片付いて見えても、足元には翌年の芽が残ります。
穂が出たら、決めていた日付より前に寄せる
作業の日を早めに決めておくのは、段取りの面では都合のよいやり方です。
ただ、翌年の量を減らしたいのであれば、決めた日付より穂の出方を優先したほうが結果につながります。
穂の出る時期は、その年の暖かさや雨の降り方で前後します。
去年と同じ日付に刈る予定でも、今年はもう穂が茶色くなっている、ということが起こります。
カレンダーの日付だけで決めると、このずれを拾えません。
日付を決めたあとは、次の順番で様子を見ます。
- 予定日までのあいだ、月に1〜2回、敷地を一周して穂を探す
- 緑の穂を見つけたら、その場で写真を撮り、見つけた日付を控える
- 予定日まで3週間以上あるなら、日程を前に寄せられないか相談する
- すでに茶色い穂が多い場合は、日程はそのままでも、刈った草を敷地に残さない
1で見る場所は、日当たりのよい敷地の南側と、フェンス際や道路との境目です。
人の手が入りにくい場所ほど草が伸びたままになり、穂が先に出やすくなります。
3の「3週間」は、穂を見つけてから連絡し、日程を組み直すまでの余裕として置いた目安で、種が熟すまでの日数を示すものではありません。
迷ったら、写真を添えて早めに伝えるほうが確実です。
予定日まで間があるなら、穂先だけ先に落とす
日程を前に寄せられず、予定日まで間が空くこともあります。
その場合は、穂の数が少ないうちに、穂先だけを先に切り取っておく方法があります。
やり方は、ごみ袋を片手に持ち、剪定ばさみで穂の付け根を切って、そのまま袋の口の中へ落とすだけです。
草全体を刈る必要はありません。
種を持った部分だけを敷地の外へ出せれば、作業日までのあいだに種が落ちるのを抑えられます。
このとき、切った穂を地面に置かないようにします。
いったん置くと、拾い集めるまでのあいだに粒がこぼれます。
緑の穂なら急ぐ必要は小さいものの、茶色い穂は袋に入れる前に揺らさないように扱ってください。
穂が敷地のあちこちに広がっていて、はさみで追いきれない量になっているなら、無理をせず草刈りの日程を早めるほうへ切り替えます。
川口の草刈りで9月に刈る土地の場合
当社のよくある質問では、年1回なら夏の終わり、年2回なら6月と9月に入れる間隔をお伝えしています。
これは、刈ったあとの見た目を長く保つことを軸にした答えです。
翌年の量を減らすことを軸に置くと、答えが少し変わります。
夏に穂を出す草は、9月に入るころには穂が茶色くなっているものが多く、9月の1回だけでは種を落とす前に刈りきれないことがあります。
年2回の場合は、6月の1回が穂の出る前に入ることが多いので、そこで一度、種を増やす流れを切れます。
年1回を9月に置いている土地で、穂がすでに茶色いときにできることは、刈った草を持ち出すことです。
刈った穂を敷地に積んだままにすると、乾くにつれて種が落ち、その場所が翌年いちばん濃く生えます。
川口草刈りサービスの草刈りは、刈り取りから集草・搬出・処分までを料金に含んでいます。
その場に置いておいても金額は同じなので、穂が茶色い時期は持ち帰る形を選んでください。
見た目を保ちたいのか、翌年の量を減らしたいのか。
どちらを重く見るかで、同じ土地でも刈る時期の正解が変わります。
種で増えない草には、この方法が効きにくい
種がつく前に刈る方法が効くのは、種で増える草です。
地面の下で茎や根を横に伸ばして増える草は、穂を出す前に刈っても、翌年の量はあまり変わりません。
刈った場所の同じ位置から、帯のようにまとまって出てくる草は、こちらの性質を疑ってよいかと思います。
もう一つ、すでに地面の中にある種は、今年早く刈っても消えません。
前の年までに落ちた種が残っているため、1年早めただけで翌年が目に見えて減るとは限りません。
種を足さない年を重ねて、少しずつ差が出てくると考えてください。
今日、敷地を歩いて穂を探す
今日できることは、敷地を一周して穂を探すことです。
見つけたら、穂を1本つまんで色と粒の落ち方を確かめ、写真を撮って日付を控えます。
緑の穂が何か所にあるか、茶色い穂が何か所にあるかを数えておくと、日程を前に寄せるか、持ち出しを優先するかを決めやすくなります。
見積もりや日程の相談をするときは、敷地全体の写真に加えて、この穂の写真を1枚添えてください。
草の高さだけでなく、種がどの段階まで進んでいるかが伝わるので、日程をどこに置くかを一緒に決めやすくなります。
この記事に関するよくあるご質問
- 穂が出ている草は、もう刈っても手遅れですか
- 穂が緑色でやわらかく、しごいても粒が落ちない段階なら、種はまだ熟していないことが多く、ここで刈れば翌年の分を足さずに済みます。
穂が茶色くなり粒が落ちる段階では、刈った草を敷地に残さず持ち出すことで、落ちる種を減らせます。 - 種がつく前に刈れば、翌年は草が生えなくなりますか
- 生えなくなるとは限りません。
前の年までに地面へ落ちた種が残っているため、1年早めただけで目に見えて減らないこともあります。
また、地面の下で茎や根を伸ばして増える草には効きにくい方法です。 - 刈った草をその場に置いておくと安くなりますか
- 金額は同じです。
刈り取りから集草・搬出・処分までを料金に含んでいるため、差し引きはしていません。
穂が茶色い時期は、置いた草から種が落ちるので、持ち帰る形をおすすめします。