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手で抜く草むしりだけ金額が即答できない理由 〜 抜く範囲を先に線で決める 〜

花壇まわりやフェンス際の草むしりは、広さを伝えても金額がすぐに出ません。手で抜く時間を決めるのは面積ではなく、縁の長さと地面の種類と残す植物です。依頼の前に抜く範囲を決めておく手順をまとめました。

庭の花壇まわりで手作業の草むしりをしている様子
写真はイメージです

広さを伝えても、手作業だけ金額がすぐ出ない

草刈りのほうは、広さを聞けばおおよその金額が出ます。までならいうように、料金表の区分に当てはめるだけです。ところが言われたときは、同じようには答えられません。当サイトでも、手作業の草むしりは金額を載せず書いています。

出し惜しみしているわけではなく、広さの情報だけでは作業時間が計算できないためです。刈払機使う草刈りは、面を一定の速度で進んでいきます。だからいう換算が成り立ちます。手で抜く作業には、この速度がありません。面を進むのではなく、1株ずつしゃがんで、掴んで、引き抜いているからです。

同じでも、そこに草が5株なのか50株なのかで手数が10倍違います。さらに、抜けるか抜けないかは根の張り方と地面の硬さで決まります。答えると、簡単な場所では取りすぎになり、手強い場所では途中で足りなくなる。どちらも見積もりとして正しくないので、見てから出す形にしています。

手で抜く時間を決めるのは、面積ではなく縁の長さ

手作業の依頼で多いのは、花壇のまわり、フェンスの際、玄関まわりの砂利、ブロックとコンクリートの継ぎ目です。並べてみると分かるとおり、どれも細長い形をしています。面積にすると数㎡しかないのに、歩くと20歩、30歩と続く。手作業の時間は、この縁の長さのほうに比例します。

面積が小さいのに時間がかかるのは、姿勢を移し続けるからです。1か所しゃがんで、手の届く範囲を抜き終えたら立って、また少し移動してしゃがむ。この繰り返しが縁の長さの分だけ発生します。四角い花壇の中を一気に抜くのとは、まったく別の作業になります。

地面の種類も効きます。土であれば、湿っているときに掴めば根までついてきます。砂利は、砂利をどけて根元を出し、抜いて、砂利を戻す手順が加わります。コンクリートの目地やブロックの隙間に生えた草は、根が割れ目の奥に入っているので、地上部だけがちぎれて残ることが多いです。同じでも、この3つは別物として考えたほうがいいかと思います。

もう1つが、残すものがあるかどうかです。いう場所と、いう場所では、手の動きが変わります。後者は、掴む前に見分ける時間が毎回入るためです。この差は、広さの数字にはまったく現れません。

川口の草刈りで、機械が入る面と手で抜く縁を分ける

一般的な戸建てのお庭は、たいてい両方が混ざっています。真ん中の広い土の部分は刈払機が入る。フェンス際と花壇のまわりは入らない。この場合、庭全体をどちらか一方で処理しようとすると、たいてい損をします。

全部を手で抜けば、機械なら数十分で終わる面に何時間もかかります。逆に、狭い場所に無理やり刈払機を入れると、回転する刃が小石を弾いて外壁やサッシに当たったり、残したい植栽を一緒に飛ばしたりします。フェンス際に機械を寄せきれないのも、こういう理由です。

なので、依頼するときもひとまとめにせず、機械が入る面と、手で抜く縁を分けて伝えるほうが正確な金額に近づきます。前者は面積で決まり、後者は現地を見てからになる。金額の出方が違うものが1つの依頼に混ざっている、と考えると分かりやすいはずです。

なお当社は薬剤を使いません。除草剤で枯らす選択肢を外しているので、その場所は刈るか抜くかのどちらかになります。花壇のまわりのように、残したい植物がすぐ隣にある場所では、結局のところ手で抜くのが確実です。

見積もりの前に、抜く範囲を自分で決めておく

現地を見る前でも、依頼する側で決められることがあります。むしろここが決まっていないと、現地に行っても金額が固まりません。抜く範囲そのものが決まっていないからです。

まず、写真で囲える形にします。スマホで撮って、指でなぞれる状態にしてください。花壇なら、外周だけなのか、中の株の間も抜くのか。フェンス際なら、どちらの端からどちらの端までか。言葉でとだけ伝わっている状態と、写真の上で端が決まっている状態とでは、見積もりの精度がまるで違います。

次に、縁の長さを歩数で数えます。メジャーは要りません。フェンス際を普通に歩いて何歩か、花壇の外周を回って何歩か。だいたい1歩として計算すれば、こちらで十分に使える数字になります。面積より、この歩数のほうが役に立ちます。

そして、残す植物を先に決めておきます。名前が分からなくてもかまいません。写真の上で指せれば足ります。ここが曖昧なまま作業を始めると、抜いていいのか迷うたびに手が止まりますし、最悪の場合は残したかったものを抜いてしまいます。判断を当日に持ち越さないほうが、お互いに安全です。

最後に、地面を土・砂利・目地の3つに分けて、それぞれ何歩分あるかを数えておく。この4つが揃っていれば、現地では確認だけで済みます。

1株だけ抜いてみると、いちばん早く伝わる

今日できることを1つだけ挙げるなら、抜きたい場所の草を1株、実際に引き抜いてみることです。

見るのは、根まで抜けたか、途中で切れたかの一点です。根ごと抜けたなら、土がやわらかく、根も細い。同じ場所の他の株もだいたい同じように抜けます。地上部だけがちぎれて根が残ったなら、根が太いか、地面が締まっているか、そのどちらかです。この場合は道具で土を起こしてから抜く手順が加わるので、時間の見方が変わります。

雨の翌日と、晴れが続いた後とでは抜けやすさが違うので、試した日の天気も一緒に伝えてもらえると助かります。乾いた地面で抜けなかったのか、湿った地面でも抜けなかったのかで、意味がまったく違うためです。

この1株の結果と、さきほどの歩数、地面の種類、残す植物。この4つが揃っていれば、現地に伺う前でも作業の見当がつきます。広さを何度も言い直すより、こちらのほうが早く正確な金額にたどり着きます。

この記事に関するよくあるご質問

花壇まわりだけでも頼めますか
頼めます。刈払機が入らない花壇まわり・フェンス際・砂利の隙間を手で抜く作業です。薬剤は使いません。ただし広さだけでは作業時間が読めないため、金額は現地を見てからお出しします。
広さを伝えても金額が出ないのはなぜですか
手で抜く作業は面を進まず、1株ずつ手をかけるためです。同じ広さでも、抜く範囲の縁の長さ・地面が土か砂利か・残す植物があるかどうかで時間が変わります。面積から時間を割り出せないので、料金表に金額を載せていません。
見積もりの前に用意しておくとよいことはありますか
抜く範囲を写真で囲えるところまで決めること、残す植物を先に決めること、地面を土・砂利・目地の3つに分けて数えること。この3つが決まっていると話が早く進みます。試しに1株抜いてみて、根まで抜けたか途中で切れたかを見ておくと、さらに正確になります。

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