同じ草刈りでも、金額の書き方は二通りある
見積もりを取り寄せると、金額の出し方が二つに分かれていることに気づくかと思います。
一つは「100㎡まで◯◯円」のように、面積の区分ごとに総額が決まっている形。
もう一つは「1㎡あたり◯◯円」と単価だけを示して、面積を掛けて総額にする形です。
どちらかが正しくて、どちらかがごまかしている、という話ではありません。
作業の内容が同じでも、金額をどこで固定するかが違うだけです。
総額表示は「この広さならこの額」と先に決めてしまう書き方で、㎡単価表示は「この作業はこの単価」と決めておいて、広さが確定した時点で総額が出る書き方になります。
問題になるのは、この二つを金額の大小だけで並べたときです。
総額表示は数字が一つしかないので比べやすく見えますが、その一つの数字に何が入っているかは表示形式からは分かりません。
㎡単価は単価が安く見えても、掛け算のあとに行が続くことがあります。
比べる作業は、金額を見るところではなく、金額に何が入っているかを揃えるところから始まります。
㎡単価の見積もりは、掛け算の相手で金額が動く
㎡単価には掛ける相手が要ります。
面積です。
そしてこの面積の出どころが、見積もりによって違います。
こちらが電話や申込みフォームで伝えた自己申告の数字なのか、地図の計測機能で拾った数字なのか、現地でメジャーを当てて測った数字なのか。
同じ土地でも、建物の下・物置・車を停めている土間・擁壁の厚みをどう扱うかで、出てくる数字は変わります。
空き地であっても、草が生えていない砂利部分を面積に入れるかどうかで差が出ます。
㎡単価の形では、この差がそのまま金額の差になります。
100㎡のつもりだった土地が実測で120㎡だった場合、単価が同じでも総額は2割増えます。
単価が安い見積もりのほうが最終的に高くなることは、この理由で起こります。
一方、区分ごとの総額表示は、区分の中で面積が多少動いても金額が変わりません。
そのかわり、区分の境目をまたいだ瞬間に段が一つ上がります。
当社の料金表でいえば、100㎡と101㎡の間、300㎡と301㎡の間がその境目です。
自分の土地が境目のどのあたりにいるかを知っておくと、どちらの形の見積もりを見るときも、金額が動く方向を先に読めます。
川口で草刈りの見積もりを並べるなら、4つの工程で揃える
草刈りは、刈る作業だけで終わりません。
刈り取り、刈った草を集める集草、それを敷地の外へ運び出す搬出、そして処分。
この4つがあって、はじめて土地が片づいた状態になります。
㎡単価が示しているのは、この4つのうち刈り取りだけであることがあります。
集草と搬出が別の行になり、処分は重量や容積で別に計算される、という組み方です。
刈った草は水を含んでいて重く、300㎡分だと軽トラック1台分になります。
運ぶ手間と捨てる費用がそれなりにかかるぶん、独立した行として立てやすい部分でもあります。
ここで大事なのは、これが表示形式の話ではないという点です。
一式の総額で書かれていても、その総額に処分が入っていないことはあり得ます。
逆に㎡単価で書かれていても、4工程すべてを含んだ単価であることもあります。
総額か単価かは、内訳が分かるかどうかとは別の軸です。
ですから、川口で草刈りの見積もりを2枚以上並べるときは、金額を横に並べる前に、4つの工程名を縦に書いた紙を1枚作ってみてください。
それぞれの見積もりの行を、その4つのどこに当たるか印を付けながら振り分けていきます。
振り分けたときに空欄が残る工程が、聞くべき場所です。
総額に何が入っているかを確かめる3つの聞き方
空欄が見つかったら、次の3つを聞くと、形式の違う見積もりでも比べられる形になります。
1つめは「この金額に、刈った草を持ち出して処分するところまで入っていますか」。
含まれる、と返ってきたら、その場で書面のどの行のことかまで確認しておくと、後の話が早くなります。
別途になる場合は、何を基準に計算するのか(重さか、容積か、袋の数か)を聞いておきます。
基準が分かれば、量が増えたときに金額がどう動くかも読めます。
2つめは「この面積は、どうやって測った数字ですか」。
㎡単価の見積もりでは掛け算の土台になる数字ですし、区分の総額でも、境目に近い土地なら区分の判定そのものが変わります。
こちらの申告した数字がそのまま使われている場合、現地で測り直した段階で金額が動くことがあります。
3つめは「この金額から増えるとしたら、どんなときですか」。
草丈が腰より高い、傾斜がある、軽トラックが敷地の近くまで入らない、草の下から残置物が出てくる。
このあたりは作業時間に直結するので、見積もりの時点で条件として挙がっているかどうかを見ておきます。
挙がっていない場合、それは「起きない」ではなく「まだ見ていない」であることが多いかと思います。
当社が一式の総額で出している理由
当社の草刈りは、区分ごとの一式の総額です。
100㎡まで22,000円、101〜300㎡は35,000円、301〜500㎡は51,000円(いずれも税込)で、刈り取り・集草・搬出・処分までがこの金額に入っています。
作業後に処分費を追加で請求することはしません。
㎡単価にしていないのは、小さい面積で単価が実態から離れるためです。
100㎡までの作業は1名でおよそ2時間、300㎡までで約4.5時間、500㎡までで約6.5時間を見ています。
この時間には移動と段取り、機材の積み下ろしが含まれていて、その部分は面積に比例して減りません。
単価を一つ決めて全面積に掛けると、狭い土地では実際の作業量より安く見え、広い土地では高く見えます。
100㎡までを最低受注額としているのは、この比例しない部分を金額の中に置いておくためです。
500㎡を超える土地には、料金表に金額を置いていません。
搬出経路の幅と草丈で工数が大きく変わり、区分の総額でも単価でも先に決められないためです。
この場合は現地を見てからお出しします。
今日、手元でできること
見積もりが1枚でも2枚でも、やることは同じです。
紙の余白に「刈り取り」「集草」「搬出」「処分」と縦に書き、見積書の各行をその4つに振り分けてください。
どこにも当てはまらない行があれば、それが何の費用かを聞く対象になります。
空欄の工程があれば、そこが後から増える可能性のある場所です。
そのうえで、面積の数字の横に、それが誰の測った数字かを書き添えます。
自分で歩幅から出した概算なのか、相手が現地で測ったのか。
この一行があるだけで、金額が動くとしたらどちらの方向か、見当が付くようになります。
金額の比較は、この2つを済ませたあとで十分です。
表示形式が違う見積もりでも、4工程に揃えて面積の出どころを添えれば、同じ土俵に乗ります。
この記事に関するよくあるご質問
- ㎡単価で出ている見積もりと、一式の総額で出ている見積もりは比べられますか
- 比べられます。
ただし金額同士を直接並べる前に、刈り取り・集草・搬出・処分の4つの工程が、それぞれの金額のどこに入っているかを揃えてください。
㎡単価が刈り取りだけの単価で、集草から先が別の行になっている場合、掛け算で出た額と最終的な合計は一致しません。 - 面積はこちらで測っておいたほうがいいですか
- 測っておくと読み方が変わります。
㎡単価の見積もりでは面積の誤差がそのまま金額の誤差になりますし、一式の総額でも、自分の土地が区分の境目に近いかどうかで見方が変わるためです。
歩幅で概算するだけでも、区分のどのあたりにいるかは分かります。 - 当社の草刈りはどちらの形ですか
- 一式の総額です。
100㎡まで22,000円、101〜300㎡は35,000円、301〜500㎡は51,000円(いずれも税込)で、この金額に刈り取り・集草・搬出・処分まで含まれています。
作業後に処分費を追加で請求することはしません。
500㎡を超える土地は搬出経路と草丈で工数が変わるため、料金表に金額を置かず、現地を見てからお出ししています。