見積書は、合計より先に内訳の欄から見る
草刈りの見積もりを受け取ったとき、最初に目が行くのは合計の数字かと思います。
比べる材料としてはそこがいちばん分かりやすいので、自然なことです。
ただ、作業が終わったあとに金額が動くかどうかを決めているのは、合計ではなく、その上に並んでいる内訳の欄のほうです。
内訳を見るときには順番があります。
まず、項目がいくつ立っているか。
次に、それぞれの項目に金額が入っているか、空欄か「別途」になっているか。
最後に、金額が入っている項目が「一式」なのか「単価×数量」なのか。
この3つを順に見ていくと、その見積書のうち、いま確定している部分と、まだ確定していない部分がはっきり分かれます。
「草刈り 処分費 別料金」という言葉で調べている方の手元にあるのは、たいてい2番目か3番目で引っかかった見積書です。
処分費の行はあるけれど、金額が入っていない。
あるいは金額は入っているものの、単位が「1袋あたり」「1台あたり」になっている。
これは金額を出し惜しみしているというより、金額を決める数量が作業を終えるまで出ない、という状態を表していることが多いです。
「一式」と「単価×数量」は、確定しているものが違う
同じ処分費という項目でも、書き方によって、その金額が確定額なのかどうかが変わります。
| 処分費の欄の書き方 |
作業後に金額が動くか |
| 草刈り費用に含む |
動かない |
| 処分費 ◯◯円(一式) |
動かない |
| 処分費 単価×数量(袋・kg・台) |
数量が決まる作業後まで動く |
| 処分費 別途・実費 |
作業後に決まる |
上の2つは、その場で払う額が読めます。
下の2つは、見積書の合計が実際の請求額の下限であって、上限ではありません。
ここが「あとから増えた」と感じる場面のほとんどです。
金額を隠されたわけではなく、確定していないものが確定していない形で書かれていた、というだけのこともあります。
見分けたいのは良し悪しではなく、自分がいま何を承諾しようとしているかです。
単価×数量の形になっているなら、承諾しているのは合計額ではなく単価です。
その場合は、数量の上限を先に聞いておくと、払う額の上限が読めるようになります。
「この広さだと、多くて何袋くらいになりますか」と聞けば、単価×その数が上限として出ます。
刈った草は、面積より重さと体積で効いてくる
処分費が数量に連動しやすいのは、刈った草が水を含んだ重量物だからです。
刈り取った直後の草は乾いた落ち葉とは別物で、量としては、300㎡分で軽トラック1台分になります。
庭に立っているときは平面に見えていたものが、刈って集めた瞬間に、運ぶ手間と積む場所の話に変わります。
だから処分費の行を読むときは、面積ではなく「何をいくつ数えるのか」を見てください。
袋の数で数えるのか、重さで量るのか、車の台数で見るのか。
数え方が違えば、同じ庭でも出てくる金額が変わります。
そして、その数え方の答えが出るのは作業が終わったあとです。
草丈が高い土地ほど、この差は開きます。
同じ面積でも、腰より高くなった草は刈り取ったあとの体積が増えるので、袋や台数で数える方式だと処分の金額が伸びます。
何年か放置していた場所の見積もりで処分費が別欄になっていたら、そこは特に、上限を先に確かめておく価値がある行です。
川口で草刈りの見積もりを並べるときは、処分の行をそろえる
複数の見積もりを取ったとき、合計の数字だけを横に並べたくなります。
ただ、片方が処分費込み、もう片方が処分費別のままだと、その差額が作業の差なのか、含まれている範囲の差なのか分からなくなります。
安く見えたほうが、処分の分をあとから足したら逆転する、ということも起こり得ます。
やることは単純で、比べる前に処分の行だけをそろえます。
刈り取り・集草・搬出・処分という4つの工程のうち、どこまでがその金額に入っているのかを、それぞれの見積もりについて確かめる。
空欄や「別途」があれば、上限額か、上限が出ないなら数量の見込みを聞く。
そのうえで初めて合計を並べます。
順番をこう変えるだけで、比較が成立します。
ついでに見ておくと安全なのが、出張費・駐車場代・残置物の扱いなど、処分費と同じく「作業してみないと決まらない」性質の行です。
当社では出張費が無料になる範囲をいま整理している最中で、そこはご依頼の前に必ずお伝えするようにしています。
決まっていないことを決まっているように書かないほうが、あとで食い違いません。
当社の見積もりでは、処分をどう書いているか
川口草刈りサービスでは、刈った草の処分を面積別の料金に含めています。
100㎡までなら22,000円(税込)で、この中に刈り取り・集草・搬出・処分まで入っています。
作業が終わってから処分費を追加で請求することはしません。
刈り草をその場に置いていく形を選ばれた場合も、金額は同じです。
処分費を元から一式に入れているので、差し引きをしていないためです。
一方で、面積で決まらない作業は、目安の金額を先に出していません。
花壇まわりや砂利の隙間を手で抜く草むしりは、機械が入らない範囲の広さで工数が変わります。
芝生の管理も、刈込みの頻度で1回あたりの作業量が変わります。
こういうものは現地を見てからお出しします。
数量が決まらないものに、それらしい単価を先に付けないほうが、結果として金額が動きません。
草丈が背丈を超えている場合も同じ考え方で、料金表の区分どおりに収まらないと分かった時点で、ご依頼のときに先に金額をお伝えします。
作業を始めてから金額を変えることはしません。
今日、手元の見積書に印をつける3か所
見積書が手元にあるなら、いま3か所に印を付けてみてください。
1つめは、処分に関わる行すべて。
「処分費」という名前でなくても、集草・運搬・積込み・廃棄と書かれた行があれば、それも同じ性質の項目です。
2つめは、金額が空欄か「別途」「実費」になっている行。
3つめは、単位が「◯◯あたり」になっている行です。
印が1つも付かなければ、その見積書の合計は、そのまま払う額として読めます。
印が付いた行があれば、そこだけを持って「この行は、多くていくらまで上がりますか」と聞けば済みます。
全体をもう一度説明してもらう必要はありません。
聞くのが一行分に絞れると、こちらも答えやすく、話が短く終わります。
金額が増えて困るのは、増えたこと自体より、増える可能性を知らされていなかったことのほうかと思います。
内訳の欄は、その可能性がどこにあるかを最初から書いてある場所です。
合計より先にそこを見る、という順番だけ変えておくと、あとから驚くことがかなり減ります。
この記事に関するよくあるご質問
- 処分費の欄が空欄で「別途」とだけ書かれています。どう聞けばいいですか
- 「作業前の時点で、処分費の上限額を出せますか」と聞くのが早いです。
上限が出るなら、その額を足した合計が実際に払う金額の上限になります。
出せない場合は、何が決まれば確定するのか(重さか、袋や車の数か、処分先の受け入れ条件か)を聞いておくと、あとで請求が増えたときに理由をたどれます。 - 刈った草を自分で処分すれば、その分安くなりますか
- 当社の場合は金額が変わりません。
処分費は面積別の料金に元から含めているため、その場に置いておく選び方をされても差し引きはしていません。
逆に、持ち帰って処分する場合も追加はかかりません。 - 複数の見積もりを比べたいのですが、どこをそろえればいいですか
- 処分の行だけを先にそろえます。
刈り取り・集草・搬出・処分のどこまでが金額に入っているかを各社そろえて確認し、そのうえで合計を並べます。
範囲がずれたままだと、金額の差が作業の差なのか、含まれている範囲の差なのか分かりません。